「保護犬と暮らすという覚悟」


この記事は、WEBライティング講座第1期生が卒業製作として執筆したものです。

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あなたは犬好きですか?猫好きですか?

ペットショップの可愛い仔犬仔猫を見て癒されない人はそうそういないと思いますが、飼うという決断は なかなか安易には出来ないですよね。

私は動物好きですが、実は大型犬を飼うのが長年の夢でした。我が家では以前 柴犬の雑種を15歳まで育てて自宅で看取ってから、今回まで、なかなか犬を飼うという決断が出来ずにいました。

再び犬が飼いたいと思い、自分で調べていくうちに現代のペット事情、
保護犬(猫)・保護団体・動物遺棄虐待・パピーミル・多頭崩壊などのあまり表にでないニュースを知りました。

環境省の統計資料では平成28年度の収容犬数41,175頭 内飼い主のからの引き渡しが成犬で4,228頭、譲渡・返却後の殺処分が10,424頭、更に猫の殺処分は犬のおよそ4倍にもなります。

保健所で犬猫を殺処分する費用はもちろん国民の税金が使われます。
つまり飼い主ではない方にも関係のない話では無いわけです。

 

ブリーダーから犬を買うという選択肢をチェンジして、保護犬を引き受ける方向に気持ちがシフトしたころに、Facebookでお友達になった地域おこし協力隊のかたのシェア投稿から、案外身近に保護団体が存在することに気づくことができ、仔犬などのほかの方が引き受けやすい仔は除外して、自分が手を差し伸べられる範囲と判断した仔とお見合いをして、預かることとなりました。

 

「保護犬を迎えた最初の日」

1年前の2017年5月4日
『保護犬』の里親トライアルを開始しました。
チワワとパピヨンのミックスではないか?との推定5歳の男の仔です。

保護団体さんに面会にうかがった時も初めて我が家に迎えた このときも、お利口さんで笑顔も見られ「おすわり・おて」の躾はされていたみたいとのことで。

これならば少し慣れてくれれば普通の生活が送れるのでは?と
少し安心していました。

 

 

ところが、保護団体の方が帰ったとたん
パニックをおこしてキューキュー泣きながら後追いをして玄関から離れず、ガリガリ爪を立てて必死に出たがります。

彼の中では(置いて行かれたら、また一人ぼっちになってしまう。)といった気持ちがあったのかもしれません。
この時点で(これは結構手強いかもしれない)と覚悟せざるをえませんでした。

 

5分ほど、気のすむようにさせていましたが、
自分から室内に戻ってくる気が全くないようなので 声を掛けて側に近寄ると
当然ですが本気で逃げる隠れる、預かったケージに入り込んで、
身体が柵にのめり込むのではないかと思えるほど、
隅に身体を押し付けて 怯えて震えながら小さく丸くなっています。

 

1時間ほど様子を見ましたがケージから出てくる気配はまったく無く。
少し落ち着きは取り戻したものの涙を流して相変わらずプルプル震えています。
彼の心中を思うと こちらが切なくなってきます。
私は その間、彼が怯えない距離を保ちながら様子をうかがい。
つかず離れず なるべく彼が驚かないように動くときはゆっくりと過ごしていました。

 

じーじが帰ってきて大きなケージを見て
置く場所がないから二階に連れて行けとのこと

この時ケージの中に入れたまま飼育部屋に行けばよかったのですが
階段が急で斜めにしないと登れなかったためケージは後で運ぶこととして、

抱いて二階に移動しようとしたところ、
何をされるのかよっぽど怖かったのだろうけれど
がっつり、歯を立てられました。

 

 

(まだ、環境にも慣れていないのに当たり前だよ)
一旦離したら更に怯えて捕まえられないと思ったので、
もの凄く痛かったけど そのまま二階まで連行。
彼は(噛んだら簡単に逃げられる)と思っていたらしく、
思いっきり噛んでも動じない私の手を二度噛みしました。

 

やっと飼育部屋に到着
すごく長い距離に感じた。
離す前にリードを装着、これでじかに触らなくても何とかなるかな?

だらだらと流血しながら消毒のため流水で手を洗い流します。
血が全く止まりません・・・
小型犬ながら傷は深く非常に痛いです。
手を握ることが出来なくなりました。

ちなみに調べたところ、
犬の噛む力はチワワで100㌔。
人間の噛む力は20~30㌔だそうです(´;ω;`)ウッ…
上の画像で右前足の膝のあたりに 私の流した血が付いています。

 

水飲みを取りに離れた隙に ご覧の柵を飛び越えて脱走しようとした為、
柵が倒れて部屋が滅茶苦茶になりましたが彼にケガはありませんでした。
細い脚にケガが無くて無事でよかった。

 

それからは ご想像の通り
一緒に預かった餌で釣れば へっぴり腰で近寄ってきてくれますが
ケージの奥の隅から動かず、よっぽど嫌われたようすです。
最初の課題は 身体を触らせてくれることだなと決めました。

 

我が家に保護犬を迎えた、初日はこんな感じでした。
すべての保護犬が この仔のように臆病で、
人慣れしづらく すぐに噛みつくわけではありません(笑)
これは私が この仔を選んだ結果としてついてきた事柄です。

 

そして、この仔を家族に迎えて1年。
今では笑顔も見られるようになり 身体中どこを撫でても怒らず
とても甘えん坊になっています。

今年の春は、車に乗って一緒にお花見に出かけました。
私には、この仔を選んだ(幸せにする)責任があると思います。

 

図々しいとは思いますが一
飼い主としての皆さんの心の隅に留めて置いていただきたいことがあります。

今一緒にいる仔を大切にしてあげてくださいー
一人で道に迷って寂しく怖い思いをしないように。

これから飼う仔を大切にしてあげてくださいー
その仔が家族にしてもらえて良かったと思えるように。

迷い犬を見かけた方へ
もし犬が怖くて保護できなくても大丈夫です、

毛色や大きさ首輪の有無などの特徴を踏まえて、速やかに警察に保護依頼の連絡をしてください。ー
あなたの行動が、その仔が大好きな飼い主の元に早く帰れる手助けになりますように。

どうぞ よろしくお願いいたします。

 

最後まで読んでくださって ありがとうございました。

岡田まり

 


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